- クラリネットの8分の6拍子において、2拍子をそれぞれ3つずつに分けた拍子として捉えることで、リズムの流れをスムーズに理解できる
- ゆったりとした曲で細かい音符を速く聞こえないようにするためには、揺らぎを持って動きが常に体のどこかで流れているという感覚が重要
- クラリネットの8分の6拍子がうまくいかない原因は、拍取りに行ってしまうと無機質な16分音符になってしまうことや、リタルダンドをただ遅くするだけになってしまうことが多い
クラリネット演奏において、8分の6拍子は多くの奏者が苦手意識を持つ拍子の一つです。ローズ32のエチュードNo.7は、8分の6拍子の練習を目的としたエチュードで、クラリネットのa-moll(実音でd-moll)で書かれており、途中でF-durに転調する部分もあり、色彩感豊かな曲になっています。このエチュードでは、8分の6拍子が初めて登場するため、拍子の概念を正しく理解することが重要です。8分の6拍子の概念を理解することは重要ですが、それを実際の演奏で体感し、シチリアーナのイメージを持ちながら、ゆったりとした曲で細かい音符を速く聞こえないようにする方法を実現することが真の上達につながります。クラリネットでこの拍子をマスターするためには、単にリズムを正確に刻むだけでなく、音楽的な表現を豊かにするための体感を身につけることが求められます。
クラリネットの8分の6拍子の概念:リズムと拍子の理解
クラリネットの8分の6拍子において、2拍子をそれぞれ3つずつに分けた拍子として捉えることが最も重要な概念となります。ローズ32のエチュードNo.7では、8分の6拍子がこのエチュードで初めて出てくる拍子で、1、2、3、4、5、6、1、2、3、4、5、6という動きではなく、1、2、3、4、5、6、1、2、3、4、5、6という動きがイメージできることが大切です。この拍子は西洋の船の動きをイメージするもので、ベネツィアのゴンドラがゆるっと漕いでいく感じにぴったりです。荒川の水面を走っている役立船のような感じではなく、西洋の船の動きを意識することが重要です。また、シチリアーナというイタリアの舞曲のイメージが強く、フォーレのシチリアーナやレスピーギのシチリアーナなどを聴いてイメージ作りをすると良いでしょう。シチリアーナは基本的にアフタットが含まれる舞曲ですが、このエチュードを完全にそのように捉えるかどうかは別として、イメージとしてシチリアーナを参考にすることで、クラリネットでの表現がより豊かになります。
原因と対策
クラリネットの8分の6拍子がうまくいかない原因と、その対策について詳しく解説します。拍取りに行ってしまうと無機質な16分音符になってしまう問題、リタルダンドをただ遅くするだけになってしまう問題、レガートが意識できず他の音が入りやすい問題、そして転調の部分での表現が適切にできない問題といった課題を解決するための具体的なアプローチを紹介します。それぞれの問題に対して、具体的な練習方法と意識すべきポイントを詳しく見ていきましょう。クラリネットで8分の6拍子をマスターするためには、これらの問題点を理解し、適切な対策を実践することが重要です。
問題1:拍取りに行ってしまうと無機質な16分音符になってしまう
クラリネットの8分の6拍子において、拍取りに行ってしまうと、何とも無機質な16分音符になってしまうという問題が発生します。特に6小節目など、細かい音符の時に速く聞こえてしまうと、音楽的な表現が失われてしまいます。この曲は基本的にそんなに速い曲ではなく、どっちかというとゆったりとした曲ですが、細かい音符の時に絶対に速く聞こえないようにすることが大切です。対策として、必ず揺らぎを持って、この動きが常に体のどこかで流れているという風にすることが重要です。16分音符が並んでいる中でも必ずこの2拍子の流れを体のどこかで感じておくことで、無機質な演奏を避けることができます。ゆったりとした曲で細かい音符を速く聞こえないようにすることを常に意識し、クラリネットでの表現を豊かにすることが求められます。
問題2:リタルダンドをただ遅くするだけになってしまう
クラリネットの8分の6拍子において、リタルダンドをただ遅くするだけになってしまうと、音楽的な表現が失われてしまいます。特にテンポプリモの前の小節で、次のデインボールに戻ってくるためのドミナントの小節では、ちょっと緊張感のある少し堂々とした感じで吹く必要があります。対策として、リタルダンドは、ただ遅くするんじゃなくて、次の40小節目の少し堂々とした感じに持っていくための準備としてリタルダンドしてあげることが重要です。リタルダンドをただ遅くするのではなく、次に続く部分への準備として機能させることで、よりセンスよくリタルダンドすることができます。クラリネットでの表現において、リタルダンドは単なる速度の変化ではなく、音楽的な意図を持った表現の一部として捉えることが大切です。
問題3:レガートが意識できず他の音が入りやすい
クラリネットの8分の6拍子において、ミ♯からファ♯というのは、かなり他の音が入りやすいという問題が発生します。特に指使いとして、普通はバナナを押してやりたいところですが、そうすると真に行くのにかなり大変になってしまうため、普通に中指のファ♯を使うことになります。対策として、レガートを意識してやりましょう。ミ♯とファ♯で、かなり他の音が入りやすいようになってしまいますので、このようにならないように、こういう風になってしまわないように、レガートを意識してやりましょう。また、14小節目の1個目はこれで取って、その次の2つ目のファ♯は真ん中のファ♯で取り、レガートに気をつけて演奏することが大切です。クラリネットでの指使いの制約を理解しつつ、レガートを意識することで、他の音が入りやすい問題を解決できます。
問題4:転調の部分での表現が適切にできない
クラリネットの8分の6拍子において、転調の部分での表現が適切にできないという問題が発生します。このエチュードでは、途中でF-durに転調する部分があり、一瞬そのドアのワンで少し光が差します。ピアニッシモになるのですが、そのピアニッシモもその小さいピアニッシモというよりかは、雲の切れ目から一瞬その光が差し込んでくる時をイメージして、必ずアフタクトのCからその気持ちでピアニッシモなんだけど明るいピアニッシモ、決して暗くならないことが重要です。対策として、そのピアニッシモの書いてあるCの一泊前の八分音符の扱い方がとても大事になってきます。ここに何が起こるかわからないという瞬間が、この九符の八分九符のフェルマータでピアニッシモになるだけ十分な時間をとってからドアに映ってください。ここも必ず明るく終わってください。次のメゾフォルテからまたデインボールに戻ってきますが、その一瞬差した光がまた雲によって遮られるかのように表現することが、クラリネットでの転調の表現を豊かにします。
- ① 2拍子を3つずつに分けた拍子として捉える:1、2、3、4、5、6、1、2、3、4、5、6という動きをイメージし、シチリアーナのイメージを持ちながら演奏する。ベネツィアのゴンドラがゆるっと漕いでいく感じを意識する
- ② 揺らぎを持って動きを流す:必ず揺らぎを持って、この動きが常に体のどこかで流れているという風にし、2拍子の流れを体のどこかで感じておく。細かい音符の時に絶対に速く聞こえないようにする
- ③ リタルダンドを準備として使う:ただ遅くするんじゃなくて、次の少し堂々とした感じに持っていくための準備としてリタルダンドし、緊張感のある少し堂々とした感じで吹く
- ④ レガートを意識する:ミシャープからファシャープの移行で他の音が入りやすいので、レガートを意識してやりましょう。指使いの制約を理解しつつ、レガートを維持する
- ⑤ 転調の部分を明るく表現する:雲の切れ目から一瞬その光が差し込んでくる時をイメージして、ピアニッシモでも明るく、決して暗くならないように表現する。フェルマータで十分な時間をとってから転調する
クラリネット演奏において、8分の6拍子の概念を理解することは重要ですが、それを実際の演奏で体感し、シチリアーナのイメージを持ちながら、ゆったりとした曲で細かい音符を速く聞こえないようにする方法を実現することが真の上達につながります。2拍子をそれぞれ3つずつに分けた拍子として捉えることで、リズムの流れをスムーズに理解でき、必ず揺らぎを持って、この動きが常に体のどこかで流れているという風にすることで、無機質な演奏を避けることができます。リタルダンドをただ遅くするんじゃなくて、次の少し堂々とした感じに持っていくための準備としてリタルダンドすることで、よりセンスよくリタルダンドすることができ、レガートを意識してやりましょうことで、他の音が入りやすい問題を解決できます。さらに、転調の部分では雲の切れ目から一瞬その光が差し込んでくる時をイメージして、明るいピアニッシモで表現することで、色彩感豊かな演奏が可能になります。概念から体感へと落とし込むことが、クラリネット演奏を上達させる鍵です。