- 再現部ではピアニッシモで囁くように雰囲気を変えて演奏し、音の幅が狭くなることでより穏やかな印象を与える
- テンポは常に揺れ動くもので、正確なテンポ感を持ちつつプラスマイナスゼロを意識して音楽的に動かすことが重要
- 表情を変える際は点前の考え方を意識し、次の音を吹く前にすべての情報を考え、休符を少し長めにとることで時間を確保する
- ラインを意識して上の音と下の音のバランスを保ち、2つのセーブを同時に行うような感覚で演奏することでやかましくならない
クラリネットの演奏において、音色を整えることは表現力を高める上で欠かせない要素です。ローズ32のエチュードNo.7後編では、再現部での雰囲気の変化や、テンポの動かし方、表情の変え方など、クラリネットの音色を豊かにするための様々なテクニックが学べます。特に、再現部では頭のテーマがピアノだったのに対し、ピアニッシモになっており、音の幅が狭くなることでより穏やかな印象を与えます。クラリネットの演奏では、こうした雰囲気の変化を意識することで、音楽に深みが生まれ、聴き手に伝わる演奏となります。ここでは、クラリネットの音色を整えるための具体的な手順を解説します。
音色を整える手順
- 再現部の雰囲気を変える:再現部では頭のテーマがピアノだったのに対し、ピアニッシモになっているため、クラリネットの音色を囁くように変えて演奏します。再現部の後半は音の幅が狭くなることで、より穏やかで平和な印象を与えるため、クラリネットの演奏ではこの雰囲気の変化を意識することが重要です。
- テンポのプラスマイナスゼロを意識する:クラリネットの演奏において、テンポは常に揺れ動いているものです。正確なテンポ感を持ちつつ、プラスマイナスゼロという中で常に揺れ動くことが、音楽的に吹くための鍵となります。例えば、フォルテのところでテンションが高くなり、ブレスが長くなった場合、その次の音を少し溜めて入り、その分を取り戻すことでプラスマイナスゼロにします。クラリネットの演奏では、このテンポの動かし方が音色の質を大きく左右します。
- 点前の考え方を実践する:表情を変える際は、点前の考え方を意識します。良い指揮者は点を出してから変えようとするのではなく、点の前でどういう表情が欲しいかをすべて理解しているため、オーケストラが動くことができます。クラリネットの演奏でも同様に、次の音を吹く前にすべての情報を考えておくことが重要です。デモールとピアノのように全く違う表情にする場合は、その前の休符を少し長めにとることで、表情を変える時間を確保できます。時間通りに行ってしまうと、音量は変えられても音の表情は変わらないため、クラリネットの音色を整える上でこの時間の取り方が重要となります。
- ターンの処理を適切に行う:速い音符が続く場合、クラリネットの演奏では5連符のようにターンの形で処理することが効果的です。3つの速い音符が続く場合、速すぎて間の音が全部入っていないケースが多く見られるため、全部の音がしっかりと聞こえるテンポを選ぶことが重要です。クラリネットの演奏では、少し遅くなってもおかしくないので、しっかりと音が聞こえるようにすることが、音色を整える上で大切です。
- ラインを意識してバランスを保つ:クラリネットの演奏では、上の音と下の音のバランスを意識することが重要です。下の音は全部続きますが、下の音と上の音が同じ大きさになるとやかましくなってしまいます。クラリネットの演奏では、上のラインをしっかり意識し、下の音は別のセーブであるというイメージで、2つのセーブを同時に行うような感覚で演奏します。これにより、クラリネットの音色が整い、音楽的な表現が可能になります。
- 字余り的な終わり方を意識する:クラリネットの演奏では、フレーズの終わり方を意識することで、音色に深みが生まれます。日本の言葉で言うと字余り的な感じで、ここで終わることもできますが、その後ろに字余り的にお飾りがつく場合、クラリネットの演奏ではオシャレにテンポを緩めてあげることで、センスよく聞こえるようになります。クラリネットの音色を整える上で、このような終わり方の意識も重要です。
クラリネットの音色を整えるためには、テンポの動かし方や表情の変化を意識することが不可欠です。再現部での雰囲気の変化、テンポのプラスマイナスゼロの考え方、点前の意識、ターンの処理、ラインのバランス、そして字余り的な終わり方など、これらの手順を実践することで、クラリネットの音色をより豊かに整えることができます。特に、テンポは常に揺れ動いているものであり、正確なテンポ感を持ちつつプラスマイナスゼロを意識することが、音楽的に吹くための鍵となります。クラリネットの演奏では、メトロノームで練習するのは指が問題なく動くための練習であり、音楽的に吹くためにはテンポを動かすことが重要です。また、表情を変える際は、点前の考え方を意識し、休符を少し長めにとることで、表情を変える時間を確保することが、クラリネットの音色を整える上で大切です。これらの手順を実践することで、クラリネットの演奏がより音楽的で表現力豊かなものになるでしょう。