- クラリネットのタンギングにおいて、軽やかで勢いのあるタンギングを実現するためには、同じ音が連続するタンギングをベチャーと吹かないことが重要
- スラー頭の2つの音を同じ価値で吹かず、2つ目の音を少しだけ弱く吹くことで、より軽やかに勢いがよく聞こえるタンギングが実現できる
- クラリネットのタンギングができない原因は、下の動きばかり意識して息が流れなくなることがほとんどで、タンキングの時に息を途切らせないことが最も重要
クラリネット演奏において、タンギングは多くの奏者が苦手意識を持つ技術の一つです。ローズ32のエチュードNo.4は、タンギングの練習を目的としたエチュードで、同じ音が連続したタンギングや2つ2つずつのスラーの練習などが明確にわかる構成になっています。タンギングの概念を理解することは重要ですが、それを実際の演奏で体感し、軽やかで勢いのあるタンギングを実現することが真の上達につながります。
クラリネットのタンギングの概念:軽やかで勢いのある音を目指す
クラリネットのタンギングにおいて、軽やかで勢いのある音を実現することが最も重要な目標となります。ローズ32のエチュードNo.4では、1小節目2小節目の同じ音が連続するタンギングを、ベチャーと吹かないことが重要です。また、スラー頭に2つある音をかっこよく吹きたい場合は、スラー掛かってる音を2つを同じ価値で吹かないようにしてください。同じ価値で吹くと、均等になってしまい、音楽的に聞こえなくなってしまいます。スラーとともにちょっとだけ音を抜いてあげる、つまり2つ目の音を少しだけ弱く吹いてあげると、より軽やかに勢いがよく聞こえます。
クラリネットのタンギングを体感する
クラリネットのタンギングを実際に体感するためには、スラーに伴うディミヌエンドを意識することが重要です。これは特に古典モーツァルト時代には当たり前のように行われていた奏法で、レオポルト・モーツァルトのバイオリン奏法にも書かれています。特にモーツァルトを演奏する場合は、スラーがかかっているのと同じようにディミヌエンドもつけてあげるというのを意識すると、エチュードの応用ができるようになります。また、4小節目からの2つ2つのアーティキュレーションも、あまりベタっと吹かず、全部四角く均等に吹いてしまうのを避けることが大切です。
原因と対策
クラリネットのタンギングができない原因と、その対策について解説します。息が流れなくなる問題、下の動きばかり意識してしまう問題、指の難しさといった課題を解決するための具体的なアプローチを紹介します。
問題1:タンギングの時に息が途切れてしまう
クラリネットのタンギングにおいて、タンギングの時に息を途切らせないことが最も重要です。だいたいタンギングができないというと、下の動きばかり意識して息が流れなくなってタンギングができないことがほとんどなので、まずそこをしっかり意識することが大切です。
対策:タンギングの時に息を途切らせないことを常に意識してください。クラリネットは口の中に物が入っている状態で演奏するため難しくなりますが、リコーダーのように「ドゥクドゥクドゥク」と発音する感覚で、息を途切らせないことを最優先に考えてください。
問題2:下の動きばかり意識してしまう
クラリネットのタンギングにおいて、下の動きばかり意識してしまうと、息が流れなくなってタンギングができなくなってしまいます。タンギングができない原因のほとんどは、下の動きばかり意識して息が流れなくなることです。
対策:下のトレーニングは、筋トレと同じで積み重ねていくことが大事なので、急にできるようになりません。毎日根気強く練習し、通学や通勤の空いた時間に言いながら歩くなど、下を使う工夫を是非してください。
問題3:指の難しさ(ソラソラソラ、ファソファソ)
クラリネットのタンギングにおいて、指の難しさも重要な課題の一つです。特に、ソラソラソラやファソファソといった指遣いが難しい箇所があります。フレンチシステムでは、エスクラでは使える場合もありますが、ベーカンだと音色の差が大きすぎるため、標準的な指遣いで頑張ったほうがいいでしょう。
対策:左手の4の指と5の指がずれてなりがちなので、手首から動かす感じで練習してください。また、後ろのファソファソは難しいので、このソ♯でちょっと止まってやると、安全に吹けるようになります。
- ① タンキングの時に息を途切らせない:下の動きばかり意識せず、息の流れを維持しながらタンキングを行う
- ② スラー頭の2つの音を同じ価値で吹かない:2つ目の音を少しだけ弱く吹くことで、より軽やかに勢いがよく聞こえる
- ③ 下のトレーニングを毎日行う:筋トレと同じで積み重ねていくことが大事なので、毎日根気強く練習する
- ④ 指の動きを手首から意識する:手首のほうから指を動かす感じで練習する
クラリネット演奏において、タンギングの概念を理解することは重要ですが、それを実際の演奏で体感し、軽やかで勢いのあるタンギングを実現することが真の上達につながります。タンギングの時に息を途切らせないことを最優先に考え、スラー頭の2つの音を同じ価値で吹かず、2つ目の音を少しだけ弱く吹くことで、より軽やかに勢いがよく聞こえるタンギングが実現できます。下のトレーニングを毎日行うことで、下の動きばかり意識せず、息の流れを維持しながらタンギングを行うことができるようになります。これらの方法を実践することで、クラリネットのタンギング技術を向上させ、音楽的な表現が豊かな演奏を実現できます。概念から体感へと落とし込むことが、クラリネット演奏を上達させる鍵です。