- サクソフォンのスケール練習は、ロングトーン、タンギング、指のパッセージ訓練など、様々な要素を兼ね備えた総合的な基礎練習である
- サクソフォンは2オクターブ半ほどの音域が使えるため、全音域を使ってスケールを練習することが重要
- 一音一音を丁寧に確認しながら、息をしっかり楽器に送り込み、一定のアンブシュアと息の方向を保つことで音色の統一を図る
- 分散和音を取り入れることで、音程間隔が空くため、アンブシュアのコントロール力が向上する
サクソフォンの基礎練習には様々な項目がありますが、スケール練習は、ロングトーン、タンギング、指のパッセージ訓練など、様々な要素を兼ね備えた総合的な基礎練習です。多くの奏者がスケール練習を日々の練習メニューに取り入れていますが、中には1オクターブだけにとどまっている方もいらっしゃいます。しかし、サクソフォンは2オクターブ半ほどの音域が使えるため、せっかくの全音域を活用してスケールを練習することが重要です。スケール練習では、指の練習だけに着目してしまいがちですが、実際には一音一音の息がまっすぐ入っているかを確認しながら行うことで、総合的な訓練となります。速いテンポで吹き飛ばすのではなく、ゆっくりのテンポから始め、一音一音を丁寧に確認することが、美しい音色と正確な技術を身につけるための第一歩となります。
音色を整える手順
- ステップ1:ゆっくりのテンポで全音域のスケールを練習する。まずは低音から始め、サクソフォンの全音域(2オクターブ半)を使ってスケールを練習します。指の練習だけに着目せず、一音一音の息がまっすぐ入っているかを確認しながら、ゆっくりのテンポで行いましょう。息は何回でも吸ってよいので、とにかく吸った息をしっかり楽器に送り込んであげることを意識して、スケールをしてください。息を送り込んでいることを確認しながら演奏することが、美しい音色への第一歩となります。
- ステップ2:テンポを上げて、返し音からロングトーンをしてから上がっていく。次に、少しテンポを早めていきます。まずは、最初に返し音の音をロングトーンしてから、上がっていきましょう。オクターブキーを押した音と押さない音で、音色の隔たりがある方がいらっしゃると思いますが、なるべく息はまっすぐ、そしてアンブシュアを途中で音を噛んだりとか、それでも音色の隔たりになってしまいますので、なるべく一定のアンブシュアで、一定の息の方向で演奏しましょう。この練習により、全音域にわたって音色の統一を図ることができます。
- ステップ3:分散和音を取り入れて練習する。少し応用編として、今吹いたスケールの音の分散和音も取り入れて演奏していきます。これもスケールと同じように、1音1音の音色を意識しながら演奏してください。分散和音はスケールとは違って、音程が3度、または4度と少し間隔が空いてしまいますので、口のアンブシュアのコントロールに繋がります。できれば速いテンポで吹き飛ばすのではなく、慣れるまでゆっくりのテンポで1音1音を確かめるように音色を統一していけばいいと思います。
- ステップ4:分散和音を2音ずつに区切って練習する。分散和音を2音ずつに区切って練習します。2音2音2音2音2音2音2音2音2音というように、区切って練習することで、音色の統一とアンブシュアのコントロールをより意識的に行うことができます。この練習により、音程間隔が空いた場合でも、一定のアンブシュアと息の方向を保つ技術が身につきます。
- ステップ5:分散和音を1つに繋げて練習する。続いて、分散和音を1つに繋げていきます。最初はゆっくりのテンポで、次に速いテンポに切り替えましょう。分散和音は音程が3度、または4度と少し間隔が空いてしまいますので、口のアンブシュアのコントロールに繋がります。慣れるまでゆっくりのテンポで1音1音を確かめるように音色を統一していくことが重要です。
- ステップ6:高い音域での指の使い方を意識する。速いテンポでスケールを吹くときに、どうしても高い音、サイドキーのあたりは指をピーンと張ってしまいがちなので、慣れるだけ手首を返すように押しましょう。基本的に他の指を押すときも、第一関節がベタッと寝ないように、少しふわっと持つような感じで押してあげましょう。この指の使い方を意識することで、速いテンポでも無理のない、自然な指の動きが可能になります。
サクソフォンのスケール練習は、単なる指の練習ではなく、ロングトーン、タンギング、指のパッセージ訓練など、様々な要素を兼ね備えた総合的な基礎練習です。サクソフォンは2オクターブ半ほどの音域が使えるため、全音域を使ってスケールを練習することが重要です。一音一音を丁寧に確認しながら、息をしっかり楽器に送り込み、一定のアンブシュアと息の方向を保つことで、音色の統一を図ることができます。また、分散和音を取り入れることで、音程間隔が空くため、アンブシュアのコントロール力が向上し、より高度な技術を身につけることができます。速いテンポで吹き飛ばすのではなく、ゆっくりのテンポから始め、一音一音を確かめながら練習を続けることで、美しい音色と正確な技術を身につけることができるでしょう。