flute|初級
【フルート】ベーム式フルートの歴史と正しい理解:楽器の変遷から学ぶ演奏の本質
フルートを勉強するにあたってこの楽器の歴史というのは外せません。トラベルソからベーム式フルートへの変遷、モーツァルトやバッハの時代の楽器の特徴、ロマン派時代の不遇、そして現代フルートの可能性まで、楽器の歴史から見える演奏の本質を学ぶことができます。
講師: 神田 勇哉更新日: 2026.01.31
この記事はレッスン動画をもとにAIが構成し、編集部が確認したものです。
SUMMARY
この記事のまとめ
- •フルートの歴史を理解することで、モーツァルトやバッハの時代の楽器の特徴と、現代のベーム式フルートの違いを正しく認識できる
- •トラベルソからベーム式フルートへの変遷により、音程の均一性と音量が向上したが、同時に失われた音色や表現の幅がある
- •モーツァルトやグルックの作品では、当時の楽器のスケール上に並んでいない音を適切に扱うことが重要で、現代の楽器でガンガン鳴らすだけでは音楽が成り立たない
- •ベーム式フルートの登場により、ドビュッシーやラベルなどの作曲家が新しいフルートのために曲を書き、現代フルートの可能性が広がった
- •フルートの歴史を学ぶことで、色彩感ある音を出すことや、半音階一つ一つの音色を大事に変化させていくことの重要性を理解できる
フルートを勉強するにあたって、この楽器の歴史というのは外せません。まずこの楽器というのはいつ頃発展したのか、またこれは本当にフルートなのか、そういうところから疑わねばいけませんね。まずこの楽器は、ベーム式フルートと言いまして、このすべてが金属で作られて、そしてトーンホール、この穴が大きい、こういう楽器になっています。これが出たのは、だいたい1800年代の後半、そして劇的に広まったのが1900年代の頭なんですね。ということは、これを知ると、例えばモーツァルト、バッハはこの楽器で鳴るがままに吹いていいのかということを疑うことをしなければいけません。フルートの歴史を理解することは、正しい演奏理解につながる重要な要素です。
形のポイント
フルートというのは、ただの筒でした。この筒に縦に穴を開けて、そして空気を吹くところに穴を開けて楽器というのができていたわけですね。ですからモーツァルトの時代なんかもだいたい変わらず、今ではフラウト・トラベルソーなんかと言われますけども、その筒でだいたいこういうふうに出てきたんですね。そうすると、特徴としては、普通に指を上げていったらレ・ド・レになります。このスケールになるわけですね。皆さん考えてみてください。例えばモーツァルトのフルート協奏曲といえばあるのがレ・ド・レですよね。つまりはモーツァルトはフルートというのはこの調が吹きやすいんだというのをよく知ってて、この調の協奏曲を書いたんですね。バッハにしても同じです。これとても吹きづらい調というのがあったら、吹きづらいだろうなと思ってバッハは選ばなかったわけです。当時の作曲家は楽器の特性を理解して曲を書いていたということを頭に入れておくことが重要です。